ごった

色々書きます

 

遙かなる時空の中で6 DX - Switch

遙かなる時空の中で6 DX - Switch

  • 発売日: 2019/03/14
  • メディア: Video Game
 

 

 一周目が終わったぞー!12月からプレイし始めてなんとプレイ時間は21時間を超えている。時間かかりすぎやろ!いやね、楽しいことをやっちゃ駄目なんじゃないかと葛藤があって出来なかったんだよね。好きなことややりたいことが混乱しているというか。.....いや私この間コルダ無印の第二コンまでやったな。いや、まあ、どちらにせよそれも止まっているし。

  と書いているうちに時は流れ、記憶はあいまいになり、内容は新旧の感想入り交じったごちゃごちゃでまとまらないのであった。ほんま時間かかりすぎやろ。

  一周目は秋兵にした。でも始めは軍がうさんくさすぎて鬼側陣営に戻りたかったから、無駄と知りつつ蠱惑の森を行動先に何回も選んだ。梓が「鬼は親切にしてくれました」と言って鬼のイメージ回復をするよう念じていた。だけど蠱惑の森脱出直前にダリウスに痛い目にあわされたから嘘になるね、ハハハ。秋兵ルートの梓は鬼に対する疑心が強くて、ちらとも鬼を思い出しもしなかったね。夜会で久しぶりにダリウスが現れたとき梓は名前ではなく「あなたは......」と口にしていたけど、まるでよく知らない人みたいだね?サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウが聞こえたよ。

 

 秋兵には幸せになってほしいね。お父さんがラスボスだなんてねえ。善良だし頑張っているし全然悪いところがない。はじめのほうのロミジュリごっこやシベリアじゃんけんには面食らって閉口したし少し苦虫を噛み潰したような思いがしたけど、あれも今思えば秋兵の優しさだったんだね。今なら分かるよ。親の顔より見たキラキラしてる胡散臭い人と思ってごめんね。秋兵なら「イケメンで優しくて有名で非がなくてすいません ユーモアも身長も持って生まれてすいません」ってラップしても許されるんじゃないかしら(パーティを止めないで)。

 秋兵の大丈夫じゃないくせに本心を隠して誤魔化したり、他者への気遣いを優先してしまったりする、そういう癖がしみついてるのがええところやね。その設定が台詞にちゃんとにじんでくるのがすごいわな。だって今言わずにいられないからって告白したくせに、嫌だったら断っていいって言うのよ?自分をプレゼンしながら秋兵の恋人になる選択は家族と会えなくなることだとちゃんと教えるんだよ?尽きない配慮にす、すんげえ~ってあのイベント群は震えたね。伝わらないでしょうからプレイしてください。秋兵はずっと父親の罪が明らかになった後梓なしでどう生きていこうって不安があるのに、そういう性格だから家族のある梓を思って身をひいてしまうんだよね。「......大好きでしたよ、梓くん。僕はもう大丈夫です」って、なにが大丈夫よ、ばかーっ!こっちが大丈夫じゃないわ、おばあちゃんに心配されたわ!しかし自分の大切にしたいもの(家族)は相手にも大切にしてほしいという優しさ・心身の強さは見上げたものです。事態が事態だけに秋兵だって後半余裕なかったろうにねえ。気配りパラ高すぎる。

 イベントのなかで秋兵はお礼に「有難う」と書かれた象のめんこをくれたけど、それはもう一つのお礼の品のシベリアがつまった紙袋の底にあった。なんでそんな奥底にあったのだろうね。思いを素直に出せない表われなのかな。あと思い出のキャンドルホルダーもプレゼントしてくれた。キャンドルホルダーは総長が捨てかけていたものらしい。あのキラキラ彩られる硝子を灯すその光を、総長は妻を亡くしたことで喪ったんや。思い出はモノクローム色をつけてくれ〜。だけど秋兵は梓に出会って、秋兵は人生の彩りについてよく言うけれど、梓と一緒にキャンドルをつけて世界に色彩あふれるようになったんだね。そういうことやろ、多分。

 片霧父子にとってお母さんの存在がいかに大きかったか、というところでね、父子はその悲しみを共有して同じ目線に立てたろうに、まあ上手くいかないものよね。関係がよくなかったせいだろうけど(まだそこまで決定的じゃないはずだけど)気の利く秋兵が妻を亡くした父の気持ちに全く気づけないっていうのは相当だぜ。母の死と父の態度への悲しみが大きくて自分のことで手一杯だったのだろうね。どちらかというと、母の死にまつわる父の記憶や父との思い出を忘却しているから、父への失望が大きく後をひいているんだな。知らないふりしないとやってこれないんだから。結局お父さんを信じようと何度も立ち向かっていくけれど、総長は妻への悔恨ばかりで、だから「目の前にいる息子のことをお忘れですか」は悲しい言葉だったな。子供にとっては家族で父と母だけど、親にとっては男と女っていうかさ。現代式の夫婦っぽいね、総長。関係ないけど、大きくなる途中で気持ち悪く感じるポイントだよね、これ。で、まあだから秋兵は予想通り梓があの世界から消えたら耐えられないだろうな。一人では寂しすぎる。家族を知っているから。

 秋兵は恋愛できないと言ってた(ような気がする)けど、結婚前提の恋愛しかする気になれないのかな。いずれ結婚しなくてはいけないのだからむしろ変な恋愛狂になっていてもおかしくなかったような。両親を見て女性を傷つけちゃいけない、大事にしないといけないの方へ進んでくれていて良かった。ただ親の影が強大でファザコン・マザコンの気が有る気がする。秋兵は総長が親になった年頃なんだよね。因果だね。秋兵のイベントはすべて家族に結びついてしまうからちょっとそこは心配だな。最終決戦の梓も「秋兵さんの家族の絆を取り戻す!」と意気込んでいたし。帝都救済じゃないんですな。

 女性を大切にしないとの思いがあるから、社交の場には顔をだしていたしスマートだけど、実はあんまり遊んでないのかも知れない。本当の秋兵じゃないからスマートなのかな。でもじゃああのプレゼン秋兵に感じたものは何だったの?きっと脈ありと読んでのあの踏み込み、あのスイッチの切り替わった口説くぜモード、あの花組ポーズ......。このイベントの最後も秋兵は梓に酷いことなんて言わなくて、平気なふりして、オオ秋兵!優しすぎます。内側で自分を殺しすぎです。

 秋兵の梓を蝶々さん呼びする理由が分からずアクセサリのせいかと思っていたけど、もしかして理由は簡単で秋兵自身が軍人だからなのかな。身分は違うけどむしろ秋兵の両親の方が蝶々さんとピンカートンに重なる気がする。

 あとヴァイオリン演奏もなぜ四季・冬の第二楽章だったのかな。母との歌詞が付いている童謡は昭和だし。コルダ3もそうだけどネオロマは夏に冬の曲を聴くのが好きなのか?これはコルダ2の加地の好きな楽曲だけど、若干キャラ被り気味に思えないこともなくもないから、秋兵も「私のお父さん」を好きだったりするのかな。

  白龍の神子だったら色々問題が解決して、直接総長に発言したり、総長が浄化されたり改心したり目覚めたりしたかなあと思う。でも梓は総長を大きく変えないけれど秋兵の悲しみ・苦しみを聴く。そして秋兵自身がお父さんと対決して変えていこうとする。前進力は小さいけれど悲しみを引き受け共有する役割が黒龍の神子らしくていいな。まあ白龍の神子も同じことはするけどね。でももっと明るいっていうかさ。

 

 秋兵ルートの他のいろいろなことの顛末が気になる。最終決戦の梓は「片霧親子の絆を取り戻す」に主眼が移っていたせいか、千代は無事に帰ってきたのか、憑闇たちはその後快復したのか、という点が不明なまま。回収しなくていいのかなあ?前途多難ながらうまく再興していっているんだろうけど。それから秋兵の立場も悪くなっていないのかな?周囲は総長の子息の立場を斟酌していたし、秋兵は横領したことになっているし、父の罪とは無関係だけど周りはそう見てくれるかな?それに梓のおばあちゃんは何者なのか、という最大の疑問がある。元神子なのかな。それとも普通の人?あとは千代は生きているのに宝玉はどうやって復活したの?黒龍は普通なのに白龍はどうして弱っていたの?花火大会のときに清き一票をっていってたけど普通参政権だってまだの時代じゃん?などなど些事にひっかかったりする。それから梓は身体接触も年齢差もあまり抵抗ないみたいで頭抱えそうになった。なんでダリウスは空間移動のたびに梓を抱えるのよ、ポートキーみたいに触れりゃいいんでしょ!隔たりがないのはいいことですけどね、多分。諸々は大団円なり他のルートなり行ったら解決するのかな。

 

 それからBGMの「黒蝶」がかっこいい。秋兵のキャラソンもクセになる。Spotifyにもありますから聞きましょう。

 

 

月と星のレビュウ

月と星のレビュウ

  • provided courtesy of iTunes

 

  千代は白龍の神子らしいキャラだった。なるほど確かにお前が神子や。今まで何も思ってなかったけど、龍神様に身を捧げる選択は後に残される八葉や黒龍の神子の立場になってみると中々きびしいものがある。

 

 一周目終わっての(千代の)八葉の印象。千代に託されたけど白龍の神子がいなくても力は発揮されるのかな。ダリウスの預言書では八葉は集まらないふうだったけど。

 有馬は伝説のヴァイオリニスト・月森連みたいなやつだなと。第一印象はかっこいいけどなんかムカつく。でもまともでいいやつだし、正道を行ける立場と性格をしている。精鋭分隊隊長だからかなり霊力高い設定だろうけどなにか特殊なことが出来るのかな。霊力の高い天の青龍って珍しい気がする。

 暇なときは素振りや筋トレばかりのワーカホリックだと勝手に思っていたけれど、そんなことはなくオペラやカードゲームを楽しんでいて意外だった。もうひとつ勝手に花火大会の挙動で方向音痴疑惑をかけているけど、これはどうなんだろうな。あと目の色が人間は暖色で鬼は寒色だけど、有馬は青なのはなにか関係しているのかなあ。

 秋兵ルートでは、アダバナのことや結界のことを梓・秋兵・九段はそれなりに知って行動していたけど、有馬はどの程度知っていたんだろうな。青龍の結界を解いたとき「どうせ何を考えているか俺に言う気はないんだろう」と怒られたので、やっぱりひとり除け者だったのかな。梓と秋兵の関係も少しは気づいていたんだろうか。

 

 ダリウスは......出てくるとうれしい。いや怖い。アンビバレンツ。革命のその先で自分が無欲で理性的な指導者を務めると言っていたのは可笑しかった。話の本筋がダリウスを追うように出来ているよね。だからインパクトが強くて、鬼の住処を離れて軍側へ移ってしばらく監視されているような気がした。秋兵とダリウスを錯覚するイベントがなんで無いんだろうな。

 ダリウスは梓に幻術をかけて黒麒麟を召喚させ信頼を失ったけど、寄る辺のない梓だから永く説き伏せれば案外了承してくれたんじゃないかなと思いもしたけど、どうでしょう。だまし討ちだからいかんのだよ。しゃべらないのが鬼の一族の欠点だよ。

 戦闘時や八葉に選定されたあとちょっと高揚しているようで、こういう平静の乱れ方なら構わないけど、ネガティブ気分にふれたときは勘弁してほしいな。2章で梓がもう一緒にいられないって伝えたとき急に本性が露見してこわかったね。「勇ましいけど浅はか」「君ひとりで?」「はなれていくの?」「許すと思う?」あの畳みかけるような追い詰め方に逃げ出したくなった。あそこからの数日はホリブル。ダリウスは「甘く見られているようで実に不愉快だったよ」とか言うので、この人の機嫌を損ねちゃいけない、というなぞの精神状態になる。イベントをろくに起こして無くてこれだからな~。ぜったい貴方の愛は重いのよ。離れていこうとするとどう自分を守るのやら。普段の振る舞いは本当のダリウスじゃないんだとひしひし伝わってきた。

 蠱惑の森を出てからは秋兵ルートじゃ夜会で会った程度なのに、アダバナの地下でまだ梓を「運命」と言っていた。執着つよすぎるやろ。でもここでは梓の破壊の力しか見ていないわけで、つまり自分の復讐のキーとしてしか見てなくて、悲しくなりました。

 

 コハクはいつまで理性のある憑闇でいられるのやら。秋兵ルートの梓はちっとも心配しないんだもの。いつ友部みたいになるか分からないぜ。ちゃんと救済されるのかな。かわいそうです。コハクルートに行ったら総長のこと嫌いになりそうだな。

 

 ルードは優秀だなあ。どうも龍神の神子殿に夢を見ていたようだったので、千代のめぐてん(封印)を見られて良かったね。ダリウスにえらく心酔しているからこき使われているのに気づいていなくてちょっと不憫だな。

 

 トラは意外とまともなのかも、と最後で認識を改めた。アダバナ計画について人の体を勝手に改造するなんて正気の沙汰じゃないと言っていたから。空間移動が出来ないけど集団行動のときどうしているんだろう。歩きなのかダリウスと手をつないでいるのか。

 

 九段も優秀だけど、襲撃する鬼が悪いとはいえ、一度目の召喚で神子を連れ去られ、二度目の召喚は宝玉を砕かれて、相談役のことがすごく心配になりました。二回目も神子召喚なのだし、精鋭分隊で自分の周囲を固めておかないといかんのじゃないかね。本家筋っぽいけど星の一族から激怒されてないのかな。あと村雨に情報ぬかれてて可哀想。緊迫した場面の芝居がかっこいいね。

 

 村雨はロマンチストそうだな。正義というワードをお使いになるのでちょっと恥ずかしい。この人玄武にしては珍しく戦闘が不得意な方の立場なんだな。ペンがあるからいいのだろうか。

 先生のお立場は全然中立じゃなくてびっくりしたね。ハイカラ屋のマスターに口調から騙されていたのが一番ショックだったけど。五年前に行き倒れていたこととアダバナの使用用途というか憑闇の製造方法を知っている理由がやはり気になる。

 絶対現代人だとにらんできたけどどうだろう。出会ったとき梓を不憫扱いしていたのは召喚されたからじゃなくて、ダリウスの目的に相当見当が付いていたからなのかな。流している情報の重要度が九段とダリウスでは全然ちがうもんね。ちっとも中立じゃないわ。

 

 まあ早めに二周目いきたいところです。