■
第一部を読み終わった。
アルスラーンがアンドラゴラスだけでなくタハミーネの子ですらなかったのはちょっと驚いた。二人の実子である女の子はアルスラーンくらいの年齢なわけだから、まだ出てきてないよね?まさかアルフリードなわけないよね。彼女何歳だっけ。ファランギースの神殿にでもいるのかな。
魔道士達よりもタハミーネの方が不気味だな。子への愛情はある人物に描かれていたけれど「戦塵乱舞」でキシュワードに気配を察知させていないようだったし。一部中を通してアンドラゴラスとタハミーネ夫妻は恐ろしかったなあ。
みなに魅力のある群像劇だけど、好きな登場人物を強いて三人にしぼるとすれば、暫定でギーヴ・キシュワード・メルレインかな。でも誰か戦う度にその人がいちばんかっこいいよね。
しかしイノケンティスとアンドラゴラスの死ぬことが口絵で分かってしまうのはどうなんだろうね。アルスラーンがシャーオになるとは予告されていたから、アンドラゴラスの死も予期できるとはいえ、方法が分かってはなんというか、ねえ。
刊行から時間が経っているものはこういう風にネタバレを色んなところからされやすいから困るね。キシュワードのOVAの声優を調べようとグーグル検索したら、途中退場するのかしらな検索の予測が出てきてね......。まあこれは私の検索の仕方が悪い。このあいだもバナナフィッシュを読んでいる途中でアッシュについて検索して似たような目に遭った。学習してないのがいかん。(関係ないけどアッシュ生存派がいることにびっくりした)
でもオフィシャルなものでのネタバレはちょっとね。『二都物語』の文庫版(新潮だったかな)の下巻の裏表紙のあらすじとか、皆まで言うてしもてるやんけ......ってちょっと愕然とした記憶がある。まあこれも先に宝塚版のトップスターの配役を調べてしまっていたり、まあそういう筋になるだろうという予測はあったりしたけれどもね。他にもコミックスが文庫版になるときの解説は厄介だね。こっちは時間が経ってコミックスが入手できないから文庫版で初めて読んでるんですわ!でも文庫って多分本当は単行本や文芸誌が初出のものの携帯版を想定しているんだよね。だからまあネタバレな解説があっても仕方ないのかもしれない。