ごった

色々書きます

 精神科のM先生に時おり馬鹿げた不安が浮かんで離れないことを伝えた。例えば小さなビーズを口に運んでしまったらどうしよう、とか。
 M先生は言う。もう大人だから普通はビーズを食べることはほぼ有り得ない。可能性として低いと分かっている。でもおそらく小さい頃にはビーズを食べてしまうんじゃないかという不安や想像があったんじゃないか。その不安だけは大人になっても覚えているから時々ひょっと出てくるんじゃないかと。
 そう言われると妙に納得して、変な不安も小さくなった気がした。馬鹿らしくて思わず先生の前で笑ってしまった。